加須市議会の9月市議会最終日(今月3日)、私は日本共産党議員団を代表し、産業建設委員会で審査した2015年度の農業集落排水・土地区画整理事業・上下水道について市民の立場から討論をおこないました。
水道事業の討論は以下の通りです。
◇水道事業会計の決算
第91号議案 2015年度水道事業会計利益の処分及び決算について、3点にわたり意見を述べます。
まず第1に、水道管の洗管事業をめぐる問題です。
水道事業の目的は、水道法第1条で「清浄にして豊富低廉な水の供給を図り、もつて公衆衛生の向上と生活環境の改善とに寄与すること」と定めています。要するに「安くてきれいな水を供給すること」です。
ところが3年前、大利根地域で水道の濁り水が発生し、食品会社の製品に損害を与え、市が損害賠償する前代未聞の事案が発生しました。市はこの教訓をふまえ、「洗管事業」を計画的に実施することを決定し、大利根地域は3年、続いて騎西地域3年、北川辺地域2年で実施する計画を、市議会と市民に約束しました。
しかし、今年3月、水道事業の予算審議で突如、説明責任も果たさないまま計画を撤回しました。改めて公約は守ること、騎西及び北川辺地域の洗管を当初の計画に沿って早急に実施するよう強く求めておきます。
第2に、水道料金統合の問題です。
合併後、2013年度〜2015年度の3カ年かけて再編し、決算年度で統一されました。騎西・北川辺・大利根地域の住民に約5,870万円もの負担増を押しつけました。
わが議員団は料金の統合に当たり、市民の負担を軽減するため、修正案を提出した経緯があり、容認できません。
第3に、消費税の問題です。
消費税8%が導入されて2年目。水道料金にも転嫁され、市民全体で6,692万円もの負担増となりました。よって、本案に反対するものです。