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カモの群れ (22日、見沼代用水) |
加須市は、福島原発から約2百㎞の所にあります。2011.3.11の事故では、市内にも放射能が飛散し、土壌や川などを汚染しました。
放射性物質セシウム137の物理的半減期は30年です。よって長期にわたり、子どもの敏感な細胞は、外部被ばくや内部被ばくで傷つけられるおそれがあります。それは、長い潜伏期間を経て、晩発障害となって現れます。
市は次代を担う子ども達が将来にわたって幸せな人生が送れるよう、①線量を測定し可視化する、②高い放射線は取りのぞくことが必要です。こうしたことから、市は事故後、小中学校や幼稚園、学童保育や保育所、公園など、子ども達が活動する73施設について、線量が比較的高い箇所=ホットスポット測定をおこなってきました。
私は、市議会で測定結果を毎回点検し、毎時0.23マイクロシーベルトを越える施設は除染するよう強く求めてきました。そして、初回では0.23を越える施設が23施設ありましたが、この間の市や教育委員会、学校や幼稚園等の自主的な除染によって、12回測定(今年12月)でゼロになりました。
現時点では、子ども達が活動する施設において、線量が高い施設はなくなったといえます。これまで毎回ねばりつよく取り上げてきた成果と受け止めています。
私は市長に「現時点では線量が高い施設はなくなった。今後、線量は気象等で変化します。引き続き測定を継続するよう」に提言。市長は、これからも監視体制を崩さないことを表明しています。