12月市議会が開会中です。
3日、私は市営住宅の改善を提案しました。
私の提案の要旨です。
「加須市市営住宅管理条例」第1条は「公営住宅法に基づき、住宅に困窮する低額所得者に対して低廉な家賃で賃貸し、または転貸する住宅として、市営住宅及び共同施設を設置する」と定めています。
これに基づいて、三俣団地28戸、秋葉団地58戸、下崎住宅8戸、天沼団地57戸、北川辺住宅10戸の計161戸を建設し、埼玉住宅供給公社が管理代行を行っています。家賃は収入に応じて、月1万6千円~4万円前後で、高齢者世帯、一人暮らし世帯、母子世帯、障がい者世帯等が多く利用されています。募集は6月と12月の年2回。現在、12月の募集が行われているところです。
申請から入居まで約5ヶ月もの期間を要しています。そのため、昨年度は空きの住宅が17戸もありました。このように、せっかく建設しても利用されない問題が生じています。それは、周知期間1ヶ月、申込期間1ヶ月、審査期間3ヶ月の計5ヶ月もかかっているからです。実際の業務内容は、3ヶ月で十分可能です。民間では考えられないことです。
6月に申し込んで10月にやっと入居できた、74歳一人暮らしのNさんは次のように話しています。「5ヶ月は本当に長かった。エアコンがないため、7月と8月は日中、図書館などで過ごしました。抽選に当たるかもわからない、不安の中、待ち続けました」
市の財政にも影響します。仮に昨年度17戸に入居していれば、1ヶ月の家賃を3万円として一年間で612万円。本来ならこれが市に家賃収入となっていました。
私は、現行の募集を年2回から4回に増やし、行政財産の効果的な活用を提案します。自治体の行財政の基本は「最小の経費で最大の効果を上げること」です。この立場で市営住宅の改善を求めます。
市長は、市営住宅の募集回数について見直すことを約束しました。