子どもを放射能から守る 3/9
(桃の花 市内小学校教室 3日) |
まもなく、2011年3月11日の東日本大震災・東京電力原発事故から6年目を迎えます。市議会は7日の本会議で、犠牲になられた方々のご冥福を祈って黙とうをささげました。
私は、去る27日の本会議で新年度予算に質疑を行い、放射能対策を取り上げました。以下が要旨です。
今もなお、12万人以上の被災者が避難生活を余儀なくされ、市内でも双葉町の住民をはじめ約560人の方が先の見えない避難生活を送っています。
住み慣れた故郷を追われ、知らない土地で老いていくことがどれほど不安なことか、察するに余りあります。
市は、被災者のみなさんが少しでも安心して市内で暮らせるよう、年に2回、お宅に足を運び、困っていることや要望を聞き取って支援を続けています。
被災者のみなさんからは「加須市には本当にお世話になっています」と喜ばれています。私は市のあたたかい対応を評価しています。
◆子どもを放射能から守るため
一方、6年が経過しても、事故は収束にはほど遠い状況です。
加須市は、子どもを放射能の被ばくから守るため、事故以来、放射能を監視続け、新年度も放射能対策費を措置しています。
私は、新年度の内容について質疑。奈良環境安全部長は、これまで同様、全小中学校・幼稚園・保育園のホットスポット73ヶ所、土壌、空間、学校給食、プール水、民有地、自家野菜などの線量の測定を継続すると答弁しました。
◆ホットスポット 0.23以上なし
さらに、私は、2月1日~8日までの行った第22回ホットスポット測定の結果について質疑。奈良部長は、毎時0.23マイクロシーベルトを超えた施設はなかったと説明しました。
私は「この6年間、市は子ども達を放射能から守るため、ホットスポット測定を3カ月おきに年4回、計22回実施してきました。当初は、線量が毎時0.23μシーベルトを超えたヶ所が、第1回目23ヶ所、2回目21ヶ所、3回目18ヶ所、4回目21ヶ所、5回目16ヶ所とその後も観測されました。しかし、子どもを放射能から守りたいという現場の職員によって線量の除染が行われ、低減することができました。こうした努力の成果です」と説明しました。
◆セシウム137の半減期30年
さらに私は「セシウム137の半減期は30年です。放射能は気象に左右されやすく、今後線量が上がることもあります。だからこそ、これからも監視が必要です。答弁に添って、取り組んで下さい」と継続の必要性を強調しました。
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