-
騎西・種足地区 8日 現在、市内の小学校区単位に「市政についての話し合い」が行われています。
加須市は毎年、市長はじめ副市長や教育長と全ての部長が地域に出向き、テーマを決め、住民と膝を交えて懇談しています。合併前の旧加須市から40数年来続いている、住民自治の原点に基づく取り組みです。
今年度の期間は、9月29日〜12月15日のうち土日・祭日を利用し、朝から夕方まで3ヵ所、市内の小学校区の19地域を会場にくまなく実施します。大変ハードなスケジュールです。
今年のテーマは「高齢者支援について」です。前半は、テーマに基づいて市民と意見交換を行い、後半は市政の全般にわたって話し合いが行われました。
10月8日、騎西種足地区で「市政についての話し合い」が行われ、私が参加しました。そして、市民7人から次のような質問・意見がありました。
◇市の各事業の数値目標と予算措置について
◇絆サポート券のPRと活用の促進について
◇用水マスのふたかけ要望の進捗状況について
◇自治会要望と市の対応について
◇火災時に防災無線が流れなかったので流して欲しい。
◇シルバー人材センターの受注(植木の剪定)について
◇ブロンズ会議の内容について
市民から出された要望や意見は持ち帰り、所管の課が検討します。 -
ソバの花
市内には8つの中学校があり、毎日約2,800人の生徒が学んでいます。その多くが運動部や文化部の部活動に取り組んでいます。一方、部活動の過度な練習による子どもの健康について保護者から心配の声が上がっています。
私は保護者の声を受け止め、14日の本会議で子どもの健康と部活動について質問しました。
本来、部活動とはスポーツや文化に親しみ、自主的に活動するところです。自主性を伸ばし、自治の力を育み、友達と交流し、豊かな人間関係を築くところです。このように部活動は、生徒の多様な学びの場として大変意義のある活動となっています。
では、市内中学校の実態はどうでしょうか。子ども達は、過度な練習で疲れていないでしょうか。
私の質問に対し、杉田勝・学校教育部長は、全中学校で平日の休養日を設置している、土日のいずれかを原則休みにしている、活動時間は放課後平均1時間36分であると説明しました。
しかし、私の調査によれば、休養日が徹底されていない、練習時間は長時間に及ぶ、夏休みはお盆まで1日も休みがないなど、子どもにとってハードな練習になっています。そのため、子どもの健康を心配する保護者から、休養日をつくってほしい、長時間練習はやめてほしいという声があがっています。
そこで、私は、スポーツ庁「運動部活動の在り方ガイドレイン」や埼玉県「部活動の在り方に関する方針」で、①週2日の休養日(平日で1日、土日で1日)を設ける、②活動時間は平日2時間、休日3時間とする、③長期休業中は学期中に準じて休養日や練習時間を設定する ― と明記していることを紹介。私は、これに基づいて加須市の方針を策定し、徹底するよう求めました。
杉田部長は、国や県のガイドラインをふまえ、今年度中に市の部活動方針を策定すると答弁しました。
さらに、私は、学校現場では勝利至上主義からハードな練習になっていることを指摘。生徒や教員の過度な負担とならないよう、国や県のガイドラインでは、大会やコンクール等を見直すよう示唆していることを指摘しました。
これに対し、渡邉義昭・教育長は、「部活動の教育的意義や生徒や部顧問の負担が過度にならないことを考慮して、参加する大会、コンクール等を精査するよう、各学校の校長を指導して参りたい」と答弁しました。