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山茶花 (さざんか) |
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今日7日、委員会が開催されました。
私が所属している産業建設常任委員会では、「建設アスベスト訴訟の早期解決及び被害者全員の早期救済」を求める請願及び「農業者戸別補償制度の復活」を求める請願―2件を審査。いずれも紹介議員は、共産党議員団の小坂徳蔵議員。
審査の結果、2請願とも採択となりました。
「農業者戸別補償制度」の審査での私の発言と採決の様子について報告します。
◆私の発言の要旨です
農業は加須市の基幹産業です。米は県内一の生産量を誇っています。米価が暴落する中、家族農業を守り、地域農業を振興するため、所得補償や価格補償が必要です。
戸別補償制度は、1万5千だったもものが2014年度から半分の7,500円になり、2018年度に廃止する方向です。
米農家は、米価の暴落が続いています、2016年産は一俵1万1,100円(JA北埼概算金)。ところが、米一俵の生産費は約1万6,000円。農家にとって、この補償制度は、費用、機械台、水利費などに充てる必要なお金になっています。2014年は米の大暴落のうえ、補償制度が半減され、大規模農家ほど大打撃を受けました。
この制度が無くなれば、加須市全体で約2億円の減収になります。農業生産協議会も、国に「米価下落に対するセーフティネット」などの要望を提出しています。「価格補償」「所得補償」は関係者の声です。
先ほど、基盤整備が必要という意見もありましたが、基盤整備をしても、作る人がいなければ意味はありません。農家は「米作ってメシ食えない」と言っています。
また、政府は農業政策をやっているという声もありました。政府はTPPを見越し、米の生産調整から手を引くなど、米作りに責任をもっていません。この請願は、農業者の切実な声であり、政府は現場の声をもっと聞くべきです。
市議会として、農家のみなさんに励ましのメッセージを送るため、この声を国に上げるよう、私は採択をつよく求めます。
採決の結果、委員9人のうち採択4,不採択4で、委員長が裁決権を行使し、採択と決しました。