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未来議会が行われた本会議場 |
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13日、加須市青少年未来議会が開催されました。
市内8校の中学校と2校の高校から、生徒2名ずつ議員に選出し、高校生の中から議長を選び、前半と後半で交代。こうして、20人のすべての議員が、市政に対する質問を行いました。
質問は、農業問題、学校のエアコン設置、企業誘致、公園整備、図書館の本、まちのPR、クライミングの推進、スポーツの推進、若者が集うまちづくり、保育園の増設、先生の増員、高齢者支援、一人暮らしのサポート、交通安全、高齢者の安全・災害時のサポート、コミュニティバスの拡充、健康づくり、オリンピックで賑わいを、商店街の活性化などなど。若者らしい貴重な提案もありました。中には、市に「日本一子どもを産み育てやすいまちといえない」ときびしい指摘もありました。
これらの意見や提案に、行政としてどう臨むのか―。
あくまでも「教育的見地」が大切ではないでしょうか。まずは、一人一人の声に真剣に耳を傾け、しっかり受け止めること。こうして、中学生・高校生議員は、相手が自分の意見を受け止めてくれた喜び、自分の考えを表明することの大切さを感じることができるのではないでしょうか。その上で、市の考えを述べる。
ではどうだったか。
ある女子中学生議員が「夏になると室内が30度を超えることが少なくない。体調を崩す人も見受けられる。学校にエアコンを設置して欲しい」と質問。市は、エアコンより学校の改修が先と答弁。さらに「体の機能を養う時期、体温調整を」と強調しました。「我慢をしなさい」と言わんばかりの答弁に、私は悲しくなりました。心配して思わず彼女の顔を見ました。
青少年未来議会は、「主権者教育」の一環。未来を担う子ども達が、まちづくりの主権者として、自分の考えを表明し、お互いの意見を尊重し合い、平和で誰もが大切にされる、住みよいまちをつくること。
その第一歩は「自分の意見を表明する喜びを知ること」ではないでしょうか。次代を担う中学生・高校生議員が、質問して良かったと実感できる、未来議会になって欲しいものです。傍聴して強く感じました。