9月市議会最終日(2日)の本会議で、佐伯由恵議員は産業建設常任委員会に付託された7議案のうち5議案について、党議員団を代表して討論を行いました。
以下は、野中土地区画整理事業特別会計決算における討論です。
第92号議案 2016年度野中土地区画整理事業特別会計決算認定について意見を述べます。
当該事業はあまりにも無謀な計画であったため、旧大利根町が合併直前になって大幅な見直しを行い、加須市に引き継いだものです。開発面積は86.3ヘクタールから63.5ヘクタールに、総事業費は99億円から56億円に変更しました。
ところが、昨年度突如、雨水を流す雨水管がないと言い出し、雨水管布設のための費用17億4,600万円を追加しました。この96%は税金です。なぜ今頃になって…、事業費を少なく見せかけたいという市の思惑があったのではと思わざるを得ません。
決算年度の最大の問題は、事業変更による新たな税金の投入です。総事業費は56億円から73億円に膨れあがり、水道管布設経費4億3,600万円を含めると総額77億3,600万円です。うち税金投入は50億6,100万円で、市民一世帯当たり11万5,000円にも上ります。
計画人口も目標3,800人に対し、8月1日現在で469人、わずか12%です。野中開発は大失敗です。それなのに、市は職員を6人も配置し、その人件費約5,500万円です。
身の丈を超える野中開発は大失敗。貴重な財源や職員の配置は、市民の暮らし・福祉の増進のためにまわすべきです。
よって、本案に反対するものです。